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コーティング・メディア・ジャーナル

1949年日本塗料新聞社より、2001年コーティングメディアへ。塗料、塗装に関する新聞、雑誌、書籍の編集、出版など行っています。 [コーティングメディアについて

▼2018年1月3日号
2018年新春特集

ソフトピア(神奈川) 代表取締役社長・荻野哲郎

e-paintネットワークを全国2000社にまで拡充していきたい。メンバーは着実に増えているので、その効果は実証され、認知されていると考えている。

最大のメリットは塗り替えを考えている施主がネットで塗装仕様から単価、カラーシミュレーションを選べるところにあり、業者選択においても近隣の中から選択できる安心感がある。

新バージョンではスマホでの操作が可能となり、塗装業者がタブレットを使ってプレゼンすることができる。施主とのコミュニケーションも円滑にし、効率性を高めることができる。

今、塗料ディーラーが商圏内の塗装業者の一括登録の推進を行っており、顧客サービスに寄与するものと考えている。ディーラーにとっては販売・顧客管理のための武器として活用してもらいたい。次のバージョンアップも考えたい。

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▼2016年9月28日号
塗装業IT化促進、ネットで契約

ソフトピア ニュー「eペイント」展開

ソフトピア(本社・神奈川県藤沢市、社長・荻野哲郎氏)はネットで集客から経営管理までをトータルにできる「eペイント」の新バージョンを開発した。塗装業のIT戦略を支援するためエントリーコース(入門編)から上級コースまで3パターンを用意。塗装業の業態に合った形でのIT化推進に寄与する。特に注目されるのは主要キーワード、都道府県名、主要都市名の検索でGoogle、Yahoo!でトップ10に入るため、ネット集客の効果が高い点。新バージョンは経済産業省・中小企業経営革新支援認定を受ける。

ソフトピアは塗装業に特化したITビジネスを展開、塗装業専門アプリ「Compas-L」をはじめ、ネット上での集客から見積もり、カラーシミュレーション、契約までを一貫したシステムでできる「eペイント」で全国ネットワークを構築してきた。そして今回、こうした実績をベースに新バージョンを投入した。

「eペイント」の最大の特色は、施主(生活者)の立場に立った塗装プレゼンテーション力にある。個別の塗装業者が作成するHPなどと違って、施主が選択権を持ち、塗装工事の内容を決定できる点に差異性がある。この特色は他のITソフトにはないものだ。このため施主の目線での施工品質に対するチェック機能が発揮でき、施主と施工側とのコミニュケーションギャップを低くすることができる。

具体的には「eペイント」にアクセスした施主は見積メニューを選択し、部位別、使用塗料別平米数などの項目を選ぶ。価格は「eペイント」側で入力でき、標準実行単価を設定することで、施主に価格の目安を示す。施主にとって一番の不安材料である見積もり価格の妥当性に対する担保があるのがメリットといえる。

一方、施工業者側からすれば標準実行単価が設定されているため安易な値下げを避けることが可能だ。しかも予算管理機能が付与され、原価把握が容易にでき、材料費、人工代などの費用項目別に粗利が分かる。例えば作業効率を10%上げ材料コストを5%下げた場合の粗利がリアルタイムで明示される。

また、カラーシミュレーションと連動しており、屋根・外装・ドア・窓枠など部位別の色彩計画を実施できる。色調の調整から、アクセントカラーのカラーバリエーションの選択が自由自在。カラーリフォームの提案の強力な武器となる。

更にバージョンアップでのポイントのひとつは、ネットで契約まで進めることが可能になった点にある。見積もりと連動した原価管理が可能なため、施主と対面しつつ契約書を作成。見積書とセットでリアルタイムで提出ができる。スピード感を持って契約プロセスを完遂し、事務作業の軽減につながる。

また、塗装業専門アプリ「Compas-L」で経営管理を行うことにより、現場見積もりから工事完了まで、請求・入金を一括管理。外注の場合にも対応でき、その場合の原価管理も明確化。

今回のバージョンの最大の特徴は検索順位の優位性にある。主要キーワード、都道府県名、主要都市の検索で、Google、Yahoo!のトップ10に入り、検索ヒット率が高い。これにより集客力がパワーアップした。

ソフトピアは塗装業のITを完了させる新バージョンとして「eペイント」展開を加速する。このため3パターンの会員制を敷き、エントリー会員(入門編)月額5,000円、ゴールド会員1万5,000円、プレミアム会員2万円から選択できる。エントリー会員から入って「eペイント」の使い勝手を確認した上で上級会員となるステップアップコースを設定した。

「eペイント」はクラウド上で運用されている。そのため今後、ソフトの充実化がいくらでも可能。現在ソフトピアの「ペンキ屋ネット」約800社、既存ユーザー約1,000社を対象に会員誘導しニュー「eペイント」を構築、これに新規会員を加え会員2,000社の「eペイント」ネットワーク構築を目指す。

荻野社長に聞く、2,000社ネット

-----今回の狙いは。

「塗り替え・改修は異業種大手の参入で市場が混乱しています。このため施主は工事への不安を強く抱いている実態があります。そうした中で塗装業の立ち位置を明確にし、施主とのダイレクトな関係づくりに寄与したいと思い開発しました。塗装業、特に町場の塗装業にとってIT化は避けて通れません。営業マンを登用する余裕はないでしょう。しかしプロの仕事で施主の信頼を得たいとの思いを支援するツールになってほしい」

-----ツールの特色は。

「スマートフォン、タブレットを活用し、施主とフェイス・トゥ・フェイスで見積もりから契約まで一気通貫で行うことができます。ソフトとしてカラーシミュレーション機能が付与され、顧客満足度を高めることができます。しかも原価管理などマネジメント面でも役立ちます。リアルな話ですが、顧客の値下げ要請に対しても原価管理が明確になっていますから、採算割れになる心配はありません。しかし、eペイントはあくまでツールですから、それぞれの業態にあった使い方でその威力を発揮します。そのため入門コースなど3パターンのeペイントを用意しました」

-----次の目標は。

「当面は全国で2,000会員をネットワーク化することに注力します。既存会員プラス新規会員で全国をeペイントでカバーしたい。その上で新しいソフトを加えていきます。例えばインテリアペイントなどです」

-----ありがとうございました。

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▼2015年10月7日号
施主主導の見積もりシステム

ソフトピア

 ソフトピアは「e-paint」の運用を15年間行ってきた。ネット上で施主側が予算に合った塗り替え仕様を組むことができ、標準原価による見積ができるという画期性がある。

 例えば塗料メーカーを指定し、下塗りから上塗りまでの仕様を選択する。クリックすると標準原価をベースとした費用が自動算出され表示。この標準原価で設定した点がエポックメーキングだ。

 業者の見積もりでは費用がバラバラで交渉すると値引きしたりするケースが多い。「これでは施工コストの目安がない」という状態が放置されてきた。e-paintでは単品ごとの塗料代から人工代、歩掛りなど、原価の見える化を可能にした。

 原価というスタンダードを施主に与えることにより、信頼のベースができる。原価からの交渉がスタート。施工業者にとっても標準原価の枠の中で利益が確保されるので、安易な値引き競争を避けることができる。

 またe-paintにはカラーシミュレーション機能があり、施主側がカラーイメージを自分でコントロールすることが可能。「色のある生活を楽しみたいとの指向が強まっている」(担当者)。

 e-paintに登録しているのは塗装業者を中心に施工業者約70社。ほぼ全国をカバーする。「10数年の間で登録をやめる業者はほとんどいないので、受注効果が出ている証」を担当者。今後ソフトピアではe-paintの塗料ディーラーバージョンの上市を予定する。「塗料店のツールとしての活用」を狙う。

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▼2013年10月9日号
塗り替え価格の不安解消

ソフトピア

 ネットを活用した住宅塗り替えビジネスが普及しているが、外装・屋根一式いくらで塗り替えといった価格が先行する状況となっている。このため本質的な改修品質でなく、価格が先行し、まともな工事が成り立たないとの声も強まっている。

 こうした状況を先取りして構築されたのが「eペイント」。最大の特色、そしてメリットは施主本位の住宅塗り替え受注システムである点。つまり施主(生活者)がネット上で「eペイント」にアクセスし、改修に応じた仕様を選び工事費の目安が得られる。更に「eペイント」のクラウド化によって、コンテンツの変更・拡充がユーザーのパソコンの性能に関わりなく自由にできるようになった。このため施主は外壁カラーシミュレーションができる楽さも向上した。

 「eペイント」の心臓部は塗装原価を開示したところにある。塗り替え費用は施主にとって完全にブラックボックス。高い理由も安くなる理由も分からず不安ばかり。安心し信頼できる発注元を探しネット検索するケースが多い。塗装原価は特に元請けにとってタブーであった。元請企業(受注企業)は塗装価格の2~3倍の価格設定が一般的だからだ。

 「eペイント」は元請けを指向する塗装業者とタイアップして独自の「理論原価」を設定。そのための原価計算方式が施主に開示され、そこを基点に登録している塗装業者と交渉でき、安心感が担保されるところに特色がある。会員は全国200社を目標に拡充を図る。

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▼2012年10月10日号
塗装原価開示「eペイント」

ソフトピア

 インターネット上の塗り替え受注が一般化しているが、ネット情報だけでは不安を感じる施主も少なくない。特に信頼のベースとなる見積もりは標準単価が分かりにくく、リーズナブルな価格帯が見えにくい。

 ソフトピアが開発した全国のネット塗装店「eペイント」が改めてクローズアップしている。同ネットの最大の特色は塗装原価計算を組み込んだ点にある。塗り替え改修工事は現場を見ないと見積もれないという常識を覆した画期的なシステム。リフォーム業者では一式スタイルが横行し、30坪の住宅の塗り替えでいくらと価格を明示する例がある。しかし住宅の外壁の劣化度は千差万別で、一式単価の施主は性能面で不安を残す。

 eペイントの原価計算は、原価を開示したところも特色だが、施主が原価計算できるようにした点がコペルニクス的発送転換のポイントだ。つまり施主(生活者)が主導の見積もりができ、施主が納得できる範囲で工事内容が決められる。この効果は大きく、「相見積もりで差が大きいので、どこが施主の妥当価格か分からず不安だったが、eペイントでメニューを選び、価格の目安が分かったことで、施工屋さんとの話し合いもスムーズにいった」との声が寄せられている。

 また小規模の集合住宅オーナーからは「できるだけ塗り替えコストを抑えたかったが、我々にはそのノウハウが与えられていない。eペイントにヒットしたことで予算を下回る施工単価を決め、施工業者と交渉することができた。eペイントの会員の施工業者なので、コンセンサスができ良い工事をしてもらった」と評価する声も。

 塗装原価計算とはどのようなものか。例えば使用(メニュー)画面には使う材料となるアクリルシリコン樹脂など塗料のメーカー名が明示され、プライマーなど下地処理工程別の表が入る。更に人工と日程、現場管理費まで分かる。リアルな塗装原価から見積もりの判断ができる。当然、施工業者の利益もチェックできる。

 しかしあくまでも標準原価との考え方で、ネットの見積価格で決定されることはない。

 検索した施主はeペイントの会員紹介ページを見て実際の交渉に入る。施工業者側も標準原価がベースとなっているため、無理な値引きを要求されるケースが少なくなるメリットがある。通常、施工側にとって原価はブラックボックス化したい意向が強い。しかしここにメスを入れない限り、本質的な施主からの信頼は得られない。

 塗装原価計算のシステムは常に進化してきた。厚膜測定に連動した原価計算機能、トータル工事管理機能、施工店の本支店の一元管理機能など。カラーシミュレーション機能も付与。

 現在eペイントの施工会員は80社を超える。ここ数年は数社程度の増加だが、脱会がほとんどないのが特徴。会員メリットをそれなりに実感しているケースが多い。今後、eペイントのクラウドかによるコンテンツ充実の迅速化などを図り、全国200会員の体制にまで拡大したい意向だ。

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▼2012年1月18日号
色決め、エコ・機能スペック開発

eペイント クラウドコンピューティング化

 ソフトピア(本社・神奈川県藤沢市、社長・荻野哲郎氏)は塗装工事受注サイト「eペイント」を一新、クラウドコンピューティングを導入しシステム強化を図り、今春より本格運用に入る。今年はeペイントを立ち上げて10年に入り、色を売る(カラーシミュレーション)機能を新たに付け加える他、遮熱・断熱などエコ使用をコンテンツに組み込み、クラウドの利点を活用し、会員の利便性とともにアクセスする施主(生活者)へのサービス機能を拡充した。現在全国80社の塗装会員を200社に倍増する。

 eペイントの最大の特徴は徹底的に施主(発注者=生活者)視点に立った塗装業者のための受注サイトであるところ。元請を指向する塗装業者が増える傾向にあるが、ゼネコン・工務店、ハウスメーカー、リフォーム業者に比べて営業力が弱く、専門工事業者の優位性を施主にアピールできていない課題を解決するため、10年前に開発された。

 eペイントのコンテンツはとてもユニークで、10年を経過した現在も類似サイトはない。例えば施主が最も不安と不信を抱く見積もり価格のシステムは、業者が見積もり施主が判断するスタイルを180度変え、見積もりは施主が行って価格を決め、施工業者を選択できる消費者主導の形にした。

 具体的にはeペイントサイトにアクセスした施主(生活者)は、材料(塗料)の仕様リストを見て予算に合った品質スペックを選択し、工賃、管理費などを加味した施工単価を自分で見積もる。例えばオール水性スペックの外装塗装を選び、シリコン系かフッ素系かなど自分の予算にあった仕様を選択。またクラウドコンピューティングにより、カラーシミュレーションの他、エコスペックや遮熱塗料の機能性塗料のコンテンツを付加しサービスの幅を充実。

 これにより施主は、外壁はアクリルシリコン仕様、屋根の遮熱はフッ素スペックを選び、使用する材料の塗料メーカーを特定でき、更に何缶必要になり工賃並びに管理しを加えた施工単価(目安)をネット上で簡便に知ることができる。ここが重要な点だが、自分の判断でベストと考えるスペックを自己責任で決定できる。

 改修・塗り替え市場でも供給側の立場でシステムが組まれ、施主からすれば押し付けられるイメージがつきまとう。しかも見積もりの不透明感は強く、塗り替え費用の標準価格帯が分からないため、施工単価への不信は拭いきれていない。eペイントのスペックと連動した価格は理論原価をベースにして開示してあり、施主に対する価格透明性は高い。これにより単価競争の泥沼から脱却でき、むしろ施工の品質で会員の塗装業者は勝負できるフィールドが形成される。

 サイトは会員会社のホームページと連動し、スペックを決めた施主がダイレクトに塗装業者を選び交渉を行う。施工単価についえも標準価格帯が分かっているので、無理な値引き要求は少なく、むしろ工事品質に施主の関心は向いている。しかもeペイントの効果は塗装業者の規模に関係なく、あくまでも信頼性が基準となる。

 実際のケースでは零細規模の会員の塗装業者がサイトを通じて接点を持ち、交渉プロセスで信頼感を高め、大病院の外壁塗り替え工事の受注につながったり、戸建塗り替えの受注連鎖ができたりと、eペイントならではの施主との関係を築く例が続出している。

 会員の塗装業者にとってのメリットは、施工単価ありきからの交渉ではなく、いかにプロの施工技術を施主に訴えるかに主眼を置けるシステムである点にある。しかしその一方で施主主導のスペック(価格)決めになじめない塗装業者も多いことは事実。選択権は施主にあるとの発想にならないと、eペイントの良さを実感できない。

 色決めは施工業者にとって煩雑化するため消極的な姿勢が強いが、施主からすれば塗り替え工事のワクワク・感動するものとなる。このギャップを埋めるには施主が自分で色を決められるシステムを提供する必要があった。eペイントサイトには日本塗料工業会の色見本帳をはじめ、世界標準色見本帳の色域を取り込み、そこから好みの色相を選び出し、施主自らがネット上でカラーシミュレーションすることができる。

 新・eペイントの展開は今年4月ごろからの予定。これに伴って現在80社の塗装工事業者会員を倍増する。インターネット環境を利用したダイレクト受注システムとしての普及・浸透を全国規模で拡大していく。当面全国200社の会員ネットワーク体制に育成したい意向。

 更にeペイントはクラウドを利用し内装塗り替え受注システムの付加(開発済み)に加え、工業用塗装業者向けの工業製品のカラーシミュレーションの展開、中小企業向けカラーデザインシミュレーションシステムなどのアプリケーション開発を予定している。

 (注)クラウドコンピューティングとはインターネット上にコンテンツがあるため、今のパソコン内のコンテンツをバージョンアップする必要がなく、情報の拡充や鮮度を高める自由度がある。情報保護などのセキュリティ技術も進化してきた。

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▼2010年9月8日号
eペイント、仮想塗装店

ソフトピア

 「eペイント」が誕生して10年目を迎える。インターネット時代の塗装業を支援するサービスとして定着した。その一方でインターネット環境を利用する方法論が定まらないと塗装業者も多く、もう一段の普及に力を入れる。

 現在、同ビジネスサイトに登録している塗装業者は100社を超え、神奈川は30社超と密度は高いものの、1県に1社のケースもあり、ネットワーク拡大は最大のテーマ。

まず参加メリットとは何か。そのサービスの基本的な仕組みは

  1. 会員塗装会社が近隣に対し自社ホームページ開設を知らせる
  2. ホームページを知った生活者がアクセス

とここまでは通常のパターン。次がポイント。アクセスした生活者は業者と交渉する前に、改装工事についての豊富な情報が得られる点にある。

eペイントには材料、工賃、管理費など理論原価をベースにした積算が組み込まれている。施主が一番不安を抱く工事費がオープンで公平な形で情報として開示されているのだ。

例えば今まで生活者から見えにくかった使用塗料の1缶当たりの単価から、人件費、現場経費が透明化されている。しかも塗装仕様のグレードを生活者側から選択することができる。加えてカラーシミュレーション機能も付与されており、工事着工前にどのような仕上がりになるかのイメージが得られるサービスもある。

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▼2008年6月18日号
【インタビュー】eペイント,受注システムとして効果大

ソフトピア 社長 荻野哲郎氏

インターネットを介して施主である生活者と塗装業者が公平なコミニュケーションが図れるサイト「eペイント」がクローズアップしている。このサイト立ち上げたソフトピア(本社・神奈川県藤沢市)の荻野哲郎社長は「見積もりが適性なものであるかという不信は大きい。そこで施工見積もりの標準化がどうしても必要で、これをベースにした双方向のコミュニケーションがとれる仕組みを考えた」と発想の原点を語る。eペイントの方向性を聞いた。

-----eペイントの現状はいかがですか。

「80数社の塗装業者の参加があり、このサイトをうまく活用し受注に結び付けているケースと、その一方でホームページぐらいの感覚のところがあり、2極化しているのが実態。もっと受注システムとしての面を認知してもらえれば、更に生きたサイトになっていくと思います」

-----eペイントのコンセプトがユニークですね。

「もともと塗装業者の元請指向に役立つものとして構想。建設会社の下請けに甘んじていては塗装の持つ技術や効果は半減してしまいます。コスト対応に追われ、自分たち固有の技術・技能を施主に提供できない状況は異常。異常とも感じなくなっていることが恐い。そこでネックのポイントである業者と施主をダイレクトに結び、客観的で公平な施工見積もり情報を提供しなくてはならないと思いました」

-----施工の標準化を目指したのですね。今まで誰も手がけたことのない。

「そうです。ポイントは生活者(施主)が施工に関する的確な情報を得ながら自分の予算やグレードに合った仕様を選択できるという点です。現状はリフォーム業者など押し付け見積もりが多く、生活者は判断基準がないため迷ってしまい、結局業者の言いなりになり、セールスマンの人柄を信用するしかない状況です。これでは全く正しい情報が与えられていないということです」

-----eペイントのサイトにアクセスすると、生活者はどのようなメリットがあるのですか。

「項目が明確に分類され、生活者は塗料メーカー別、ブランド別、塗装部位別、必要量、手間代など、現場経費まで理論原価に基づいて知ることができます。従って生活者からすれば最適な施工システムを自分で選択できることになり、そこに安心感が生まれます」

-----一方の塗装業者のメリットは。

「登録業者の方も理論原価を共有していますから、いたずらな値引きを避けることができますし、そこから施工標準を確定できます。施工価格の透明性が高まることは施主に安心感を与えると同時に、塗装業者にとっては自身を持って技術を売り込むことにつながります」

-----正しい情報を共有化するチャンスが生まれるということですね。

「そうです。プロの一方的な情報提供では限界があります。eペイントで採用している理論原価という考え方は施工価格の標準化を目指したものであり、生活者からすれば判断基準となるもので、今までそれがなかったところから混乱や行き違いが生じていました」

-----受注までのプロセスは。

「eペイントにアクセスした生活者は自らの予算に合った塗替え仕様を決め見積もりします。次に登録業者エリア別リストにアクセスして業者を選択しコンタクト。インターネット上でコミュニケーションして実行予算を話し合い受注に持っていく。あくまでも施主と業者が同じ土俵で対等の立場に立って施工グレードを決められる点が最大の特色になります」

-----今後のeペイントの展開は。

「最近動画の取り込みが可能になりましたので、ビデオ機能を利用してリアルな情報を提供したい。当社自体にサーバー機能があるので、コンテンツを充実させていくスピードを上げていきます。塗装業者のダイレクトマーケティングツールとしての存在価値を高め、eペイントネットを広域化していくことが課題です」

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▼2007年7月25日号
塗装業者が生活者と情報共有化

ソフトピア「eペイント」

ソフトピアの「eペイント」が生活者とのアクセスを拡大させている。インターネットを介した塗装業者と生活者(施主)との双方向コミニュケーションサイト。生活者から施工に対する不安を取り除き、安心と信頼を与える機能が評価されている。

「eペイント」は材料、工賃、管理など施工見積りに関する情報を公開している。例えば使用する塗料ブランド、使用部位などの項目に対し、理論的原価に基づく積算ができる。「最近の施主は情報をいろいろなかたちで入手してくる。それに十分対応できる積算能力がないと相手になれないので、いかに公正で公開性を持たせるかがポイント」(荻野社長)と言う。

同サイトの最大の特徴は生活者が自ら自分の希望する塗り替えグレードを選び、見積りすることができることにある。塗料メーカー別、ブランド別、グレード別の選択をし、1缶当たりの金額はもちろんのこと、職人の日当、現場にかかる経費までが、理論原価をスタンダードにして積算が可能。つまり工事の主体は生活者にあるということになる。

一方、「eペイント」に登録している塗装業者は理論原価を施主と共有化することができ、施工価格の透明性を高めるメリットがある。塗り替えに対し、生活者の不安要因である価格の公平性を確保、「施主との交渉のベース(理論原価)があることで、我々も自信を持って価格に対する施工内容を説明することができる」(登録業者)と好評だ。

また、塗装工程についても塗装仕様に基づいて施主との情報の共有化が図られるため、工事に関する施主の理解度が飛躍的に高まる。「施工中のトラブル解消にも役立つ」と登録業者は評価する。

塗装業者が生活者と情報共有化

eペイントシステムの概要「eペイント」にアクセスした生活者は、まず自らの予算などに対応した塗り替え仕様を決め見積りをする。次に登録業者エリア別のリストから最寄りの業者を選定しコンタクト。施工業者は理論原価を共有しつつも、プロのアドバイスを行って実行予算を話し合いで決めていく。

現在「eペイント」の登録業者は約80社。このシステムの面白いところは施工業者の規模ではなく、信頼性をベースに生活者とダイレクトにつながる点。生活者は原価意識を持つことができるので、ある面で施工側と同等の立場に立て、自らが塗装業者を選択した安心感がある。施工側も施主とのコミニュケーションの基盤があり、安易に値下げや品質を低下させる要因を取り除くことができる。

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▼2001年10月10日号
生活者が見積作成、業者との情報共有

ソフトピア 仮想塗装店「eペイント」スタート

塗料・塗装関連のコンピュータソフトウェアの開発を手がけるソフトピア(本社・神奈川県藤沢市、社長・荻野哲郎氏)は、10月から住宅改装工事受注支援サービス「eペイント」をスタートさせた。同サービスは同社が管理するホームページを通じて生活者と施工業者をダイレクトな受注活動に寄与するもので、元請受注にシフトしたい塗装業者にとっては営業ツールのひとつとなる。同社では、1年以内に加盟業者を300社に増やしたいとしており、全国の塗装業者の参加を呼びかける。

「eペイント」の最大の特徴は生活者と施工業者の情報の共有にある。これまでのような業者独自で算出した見積価格ではなく、塗装に関わる材料情報、使用、工賃、管理費などの情報をサイト上でオープンにすることで生活者が施工を依頼するにあたって、不安なく円滑に交渉できると共に採算を度外視したコスト競争を避けることにつなげる。

サイト上では同社がこれまで取り組んできたソフト開発のノウハウをデータベース化し、理論原価システムを構築。延床面積、塗装個所、要求仕様、耐久年数、工賃、管理費を生活者自らが設定することで見積もり価格を算出できる。また、簡易見積もり価格に基づき、色指定や石貼りなどの部材仕様を盛り込んだ”詳細見積”の算出もできる。
情報オープンに関して荻野社長は「インターネットのようなバーチャルな世界では信用されるかどうかが重要な問題。生活者に不安を与えないためにも、あらかじめ理論に基づいた価格を把握しておくことで、業者との交渉をやりやすくしている」と話す。会員企業には閲覧者が算出した見積もり価格が配信される。

サービスの基本的なしくみとしては、

  1. 会員各社が近隣地区に対して自社のホームページ開設を知らせる
  2. ホームページを知った生活者はそのホームページを見に行く
  3. 生活者は業者と交渉する前に改装工事について豊富な情報やサービスを得ることができる
  4. 生活者は自己の判断で業者と交渉するかどうかを決める
  5. 生活者と業者が直接会い、実際の工事物件を見て、仕様と金額を決める
  6. 両者の合意のもと、契約

といった流れになる。

同サービスの会員企業になるには、月々18,000円の会費のほか、ホームページ作成のため入会時に70,000円が必要となる。(塗装工事管理ソフト「COMPAS」シリーズを購入すればホームページ作成費用は無料)また、ブローカー業者の入会を防ぐために入会資格を設け、個人事業者の場合は建築塗装技能士を所有していること、法人の場合は建築塗装工事業の免許をもっていることを定めている。塗料販売店も会員として加盟することができ、塗装業者1社の紹介につき月々の会費の6%を紹介手数料として手にすることができる。
荻野社長はこのシステムの構築を3年前から進めており、ようやくスタートにたどり着いた。「建築塗装業者はゼネコン・工務店といった下請けからの脱却を余儀なくされており、元請移行の必要性を感じている。しかし、営業には人手や経費がかかり、戸建て訪問も苦手な業者がおり、どのように営業活動をおこなっていいか模索してる業者が多い。このサービスを利用することでインターネットを通じて自社情報を24時間、365日発信することで、仮想塗装店として営業活動をしていることになる」と営業効率面でのメリットを話す。
すでに神奈川県を中心に20社が加盟しており、同社では1年以内に300社の会員を募りたいとしている。
同サービスはビジネスモデルとして日本とアメリカに特許を申請しており、今後、塗装業者に関わらず左官業、壁装材業、防水業と専門工事業者の加盟を増やしていくことでリフォームの幅広い受注を狙っていくとともにマンション、ビルなどのメンテナンス受注を目指す。

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▼2000年4月12日号
機能絞り、低価格を実現

ソフトピア 塗装業向け「COMPAS-L」

塗装業者向けのソフト最大手、ソフトピア(本社・藤沢市)は「COMPAS-L(エル)」を開発、新発売した。
塗装業向け新ソフトである同品は、見積もりから発注書発行まで、塗装工事にともなうプロセスに沿った管理ができ、画像管理も可能。最大の特長は、基本ソフトに絞り込み、パッケージソフトにすることで低価格化を図った。4月1日から新発売キャンペーン期間中であれば、¥98,000円で導入できる。

同社は1986年にCOMPAS-1を発表し、COMPASシリーズはウィンドウズ対応のCOMPAS-3までに進化させてきた。
最新のCOMPAS-3は”凄いことを簡単に”をコンセプトに開発された。主な機能として、項目データを参照ウィンドウから選択するだけで、次々にデータを入れることができる。また名称→仕様→数量などのデータを参照ウィンドウから選択してもデータが入力可能、使いやすさはワープロ感覚で、見積書を自由に編集してしまう。また標準モデル書式を採用しており、見積書のヒナ型を利用して、必要項目の数量を入力するだけで、不要箇所の取り除いた見積書を自動作成、小計計算も同時に自動で行われる。ユーザーから好評な機能のひとつとして、学習機能がある。名称、仕様単位、単価などの項目データはそれぞれ自動的に関連づけられ、選択ウィンドウ上に効率よく参照データを表示する。

COMPAS-3は見積作業、売掛管理、工事段取り、原価管理、経営分析、物件管理、買掛管理、給与・出面、膜厚側定表、面積拾出、カラーコーディネートまで総合のシステム。ユーザーニーズに合わせ、最小システムから立ち上げ、LAN(複数台接続使用)やWAN(本社と支店接続)までの拡張性がある。ユーザーである塗装業者のなかにはホストと端末を接続し、20台のWANを構築しているケースもある。

これに対しCOMPAS-Lはパソコンによる管理を考えているが、入口が分からないと考える塗装業者向けに開発されたバージョン。このとためCOMPAS-3のソフトから最大限必要なソフトを中心に新たに再構築して開発された。機能的な特色としては、塗装業者のソフト管理入口である「見積作業」に特化した点にある。
工事(現場)を登録し、内訳書作成から見積書の作成まで早く簡単にできるエクセルベースのため、表計算に強く、写真入りの台帳を作成する。1工事あたり6枚までの管理が可能となる。

同社としては、COMPAS-Lをパッケージソフトとして拡販していく。全国の主要代理店から、新たな代理店を設け全国に発表する、扱い方の指導についてはデモCDを用意し、メンテに関してはテレメンテ(電話回線を利用した保守体制)をとる。
発売キャンペーンを4月より実施し、この間の購入者に対しはSONYのデジカメが抽選で当たるほか、キャンペーン特別価格を設定。初年度に1000台程度の販売を見込んでいる。

⇒ COMPASシリーズの歴史

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▼1998年2月11日号
”究極に簡単な”塗装業者向け管理ソフト

「COMPAS-EVIO」-ソフトピア

塗装業者向け工事管理システムの開発メーカー、ソフトピア(本社・藤沢市、社長・荻野哲郎氏)は、ウィンドウズ95対応タイプ「COMPAS-3」に続く、”超簡易タイプ”「同-EVIO」の開発に成功、企業向けに販売を開始した。

同社は1986年に「COMPAS-1」を開発して以来、ユーザーを始めとする業界内外の意見を積極的に取り入れ、それをソフト開発に活かしてきた。そして94年に「同2」、96年には「同3」を開発し、同時に全国に代理店網を構築するなど展開を強めてきた。
「3」が「およそと塗装業者が必要とする全ての機能を備えた”究極”のソフト」(荻野社長)とするならば今回開発された「EVIO」は、「コンピュータに一度も触れたことがない人でも扱える”簡単”なしステム」だという。

現在、”簡単で安く”をとことん実現するために改良を重ねている最中であり、遅くとも4月のペイントショーには発表できる見込み。荻野社長は「前回のとき(ペイントショー’94)はまだコンピュータを使う人は少なく、あまり必要とされていなかった。しかしあれから4年経ち、時代も変わった。コンピュータもこんなに導入しやすくなったということをアピールしたい」と語っている。なお、「COMPAS-3」は1997年度の藤沢市新製品開発奨励賞を受賞している。

COMPASシリーズの数々の実績

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▼1994年4月10日号
塗装工事の見積が5分でOK

事務処理コストを大幅に削減「COMPAS-2」-ソフトピア

ソフトピア(本社・藤沢市、社長・荻野哲郎氏)は、見積書の作成から売掛管理、顧客管理当の事務処理を一連の流れの中で処理できる建築工事管理システム「COMPAS-2」を開発した。

同社はこれまでにも、「コンパス1」「ペインター」と塗装工事管理システムを上市してきたが、新製品は「6~7年に及ぶ塗装業者、リフォーム業者との共同作業により生まれた集大成のシステム」(荻野社長)。

  1. 見積作業
  2. 実行予算書
  3. 外部発注書
  4. 材料計算書
  5. 売掛管理
  6. 工事管理台帳
  7. 工事履歴管理
  8. 利益分析  等

の業務プログラムを一連の流れで処理することが可能なため、事務次官の多さと頻雑さを一気に解消できる。特に見積書の作成については、戸建塗替の標準モデルがあらかじめ入力されているため数字(施工面積)をインプットするだけで「5分間」(荻野社長)で見積りが行える。また画面には常に積算額、原価積算、粗利が同時に表示されるため見積作業を繰り返す手間が省ける。操作はワープロよりもはるかに簡単なうえ、一度見積もった工事情報は瞬時に検索できるメモリー機能付き。使い込むに従って塗装単価は、部位・仕様・ユーザーごとに記憶されていく。「最初の3回は付きっきりで指導する」(荻野社長)としている他、説明ビデオを作成することで利用しやすくする。

用紙は市販品のものでかまわず、オプションによりゼネコン各社の指定用紙印字も可能となる。サイズはA4、B5とも適用でき、近年、オフィス内公害と言われているプリンター音が出ない。

価格は標準装備で139万8000円。基本的には5年、6年間のリース契約の販売が中心となる。毎月の支払い額は5年リースで2万7600円、6年リースで2万3800円(リース料率は平成6年1月時)。

現在、塗装工事でもコスト削減の観点から材料を1ランク下げたり、流通の工夫をしたり様々な努力が行われている。同社では「材料費を削るよりも労務管理でコストを抑えられるよう今回のシステムを開発した。OA化を進めることで作業能率をアップして欲しい」としている。塗装以外にも防水、水回り、工務店等建築分野全般に広くPRしていく方針。

初年度は、100セットの販売を目標としており、当面は関東エリアで営業展開をしていく。またペイントショー等のイベントを通じて営業活動を行い、同時に代理店も募集し全国展開をめざす意向だ。

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