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色彩工房ver4.0
カラーシミュレーション・ツール
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テクニカルメモ > こんなときのシミュレーション方法

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こんなときのシミュレーション方法

  • 日向と影で色が違う場合
  • 既存外壁2色から1色へ変更する
  • グラデーションを使って青空にする
  • レイヤーを使って青空にする
  • 外壁の汚れを目立たなくする
  • 画像色補正(青が強い場合)
  • 印刷すると色が異なる場合

 日向と影で色が違う場合

パスの作成はあらかじめ部位全体から日向と影を側面で分けておきます。

側面処理のパス作成

① 外壁全体のパスで全体をシミュレーションします。

側面処理のパス作成

② 外壁左面(日向部分)のパスを外壁全体のシミュレーションに併せてシミュレーションします。

側面処理

このとき目視調整塗りを使いながら色を調整しながらを合わせていきます。

側面処理

③ 完成

側面処理

既存外壁2色から1色へ変更する

テクニックとしては、1Fまたは2Fのいずれかへ外壁色へ統一します。下図の場合は2Fの既存色へ併せたケースです。

▼既存外壁2色
2色⇒1色へ

▼1色へ変更
2色⇒1色へ


①色はどうするの?

スポイトツール

ツールボックスのスポイトツールを使って2Fの外壁の色を取得します。

2色⇒1色へのプロセス


②1Fと2Fの色を合わせる

2色⇒1色へのプロセス

外壁1のパスより外壁1のレイヤーを作ります。

2色⇒1色へのプロセス

それに対してスポイトツールで取得した2Fの色で、カラーツール>有彩色への塗装をクリックします。ほんのり青く塗られます。

2色⇒1色へのプロセス

色の調整が必要となるので、カラーツールの目視調整塗りボタンをクリックし、下図のウィンドウを表示させます。

2色⇒1色へのプロセス

色彩の統一(O)をクリックし、選択している外壁2Fの色に色相をわせてくれるので、彩度明度をスライドさせなるべく外壁1Fに近づくよう、下図のように調整していきます。

2色⇒1色へのプロセス

グラデーションを使って青空にする

テクニックとしては、空の部分を範囲指定してツールボックスのグラデーションを使って青空に見せる方法です。

▼既存画像

グラデーションを使って青空

▼グラデーションを使って青空へ変更

グラデーションを使って青空


【操作ガイド】

① 空の部分を多角形ツールを使って範囲指定します。

グラデーションを使って青空

② ツールボックスの塗替色パレットをダブルクリックすると、上図のカラーピッカー(描画色)が表示されます。

グラデーションを使って青空

③ カラーピッカー(描画色)の中央にあるカラーバーをスライドさせ、青系にします。好みの青色をクリックすると、その色がツールボックスの塗替色に表示されます。

グラデーションを使って青空

④ ツールボックスのグラデーションをクリックすると、選択した青色でグラデーション設定が表示されます。

グラデーションを使って青空

グラデーションを使って青空

⑤ 青の矢印の方向のように(上⇒下)へ、点線で囲まれた空の部分の上でマウスカーソルを置き、マウスを下方向へ動かしながら建物ギリギリのところでマウスを放します。

グラデーションを使って青空

⑥ 下図のような青空が描かれます。

グラデーションを使って青空

レイヤーを使って青空にする

テクニックとしては、青空の画像とシミュレーションした画像をレイヤーを使って合成する方法です。

▼既存画像

レイヤーを使って青空にする

▼空の画像をレイヤーを使って青空を合成させて変更

レイヤーを使って青空にする


【準備】

① 既存画像の画像解像度を調べておきます。

レイヤーを使って青空にする

カラーツールの画像解像度(150DPI)ボタンをクリックし、既存画像の大きさと解像度を調査しておきます。

この画像の場合は幅(W):2048px、高さ(H):1536pxです。

レイヤーを使って青空にする

② 空の画像はどうするの?

空の画像

カラーツールの画像解像度(150DPI)ボタンをクリックし、既存画像の大きさと同一にさせておきます。

したがって、既存画像の大きさと同一にするので、幅(W):2048px、高さ(H):1536pxにして、OKボタンをクリックします。

画像解像度変更


【操作ガイド】

① レイヤーウィンドウより背景の画像をコピーし、レイヤー1を作っておきます。作り方はメニューバーの範囲指定(S)すべて選択(A)をクリックし、Ctrl+V=ペーストします。(メニューバーの編集(E)コピー(C)編集(E)ペースト(P)でもOKです。)

レイヤーを使って青空にする

② このレイヤー1の画像の空の部分を多角形ツールを使って範囲指定します。

レイヤーを使って青空にする

③ 空の部分が点線化されます。このときにキーボードのDeleteを押します。空の部分か切り取られ下図のようになります。

レイヤーを使って青空にする

④ 空の画像に移り、メニューバーの範囲指定(S)すべて選択(A)をクリックします。

空の画像

⑤ 再び既存画像に戻り、Ctrl+V=ペーストします。(メニューバーの編集(E)ペースト(P)でもOKです。)

レイヤーを使って青空にする

⑥ 下図のような青空が描かれます。

レイヤーを使って青空にする

外壁の汚れを目立たなくする

テクニックとしては、ツールボックスのスポット修復ブラシを使って外壁の汚れ部分を自然に目立たなくする方法です。

▼修正前

外壁の汚れを目立たなくする

▼ツールボックスのスポット修復ブラシで汚れ部分を消していく

ツールボックスのスポット修復ブラシ

▼修正箇所

外壁の汚れを目立たなくする

▼修正後画像

外壁の汚れを目立たなくする


【操作ガイド】

外壁の汚れを目立たなくする

①ツールボックスのスポット修復ブラシツール(J) 外壁の汚れを目立たなくするを選択します。

②オプションバーを使用して、直径、硬さ、筆圧などを汚れの範囲や具合によって調整します。

スポット修復ブラシツール(J) オプションバー

③下図の赤丸の付近をクリック&ドラッグしすると、汚れ部分が周りの部分と自然なかんじで滑らかに消えていきます。

スポット修復ブラシツール(J) 外壁の汚れを目立たなくする

小さい領域の場合:修正する領域をクリックするだけです。
広い領域の場合:クリック&ドラッグして、修正する領域全体の欠点を滑らかにします。

画像色補正(青が強い場合)

元画像の色具合が悪い場合は、シミュレーションしてもなかなか思うような色が入りません。その場合は画像全体の色補正を行って、正常な色調の画像に施す必要があります。

▼修正前

画像色補正(青が強い場合)

メニューバーのイメージ(I)自動カラー補正(O)をクリックします。

自動カラー補正(O)

▼修正後

画像色補正(青が強い場合)

印刷すると色が異なる場合

印刷時に思うような色で出力できない場合は、次の設定方法があります。お試しください。

Photoshop で対応する場合の設定方法

対応バージョン:v24.3/v23.5.5

メニューバーのファイル(F)プリントをクリックし、下図のウィンドウが表示されます。

印刷

カラーマネジメントカラー処理(N)をドロップダウンし、Photoshopによるカラー管理を選択します。


プリンタで対応する場合の設定

例).EPSON EW-M973A3T

メニューバーのファイル(F)プリントをクリックし、下図のウィンドウが表示されます。

印刷

プリンタセットアップ>プリンタ機種を選択後、プリント設定…ボタンをクリックします。

プリント設定…ボタン押下後は、印刷品質色補正などで色設定します。